6月1日の11時まで、OCNモバイルONEのスマホセット販売店であるグー・シムセラーにてモトローラのmoto g8とmoto g8 powerが発売記念特価になっています。
低価格で最新スマートフォンを手に入れるチャンスですが、これらのスマートフォンは安くても使い物になるのでしょうか。
見た目も価格差もあまりないこの2機種の違いも含めて調査しました。
結論的に最大の違いはコンパスの有無です。
【6月1日の11時より本店で別のセールが開始されたことを追記しました】
※記載の価格は税別です。
6月2日 11:00まで、スマホ 1円~セール開催中(支店)
外見
画像を見ての通りにこの2製品はそっくりですが、g8の背面カメラの一番下はレンズではなくレーザーオートフォーカスです。
それにしてもg8シリーズはmotoにしてはカッコいいと思います。
価格
シムセラーはSIMとのセット販売なので元々の価格が割安ですが、新製品を発売記念としてさらに割安にしてくれる有難いお店です。
さらに、他社からの乗り換え(MNP)で5,000円、指定オプションの同時加入で1,000円引いてくれます。
今回の指定オプションは「ノートン モバイルセキュリティー」で、フィッシングサイトなどの危険なサイトから守ってくれたり、アプリのダウンロード時にスキャンしてくれたりします。
月に300円かかるサービスですが、初月は無料なのですぐに解約すればかかりません。
(価格は税抜) | moto g8 | g8 power |
通常価格 | 14,700 | 20,100 |
発売記念特価 | 8,800 | 13,800 |
MNP割引 | 5,000 | 5,000 |
オプション割引 | 1,000 | 1,000 |
最安値 | 2,800 | 7,800 |
公式ストア価格 | 23,455 | 29,818 |
カード128GBが付属
公式ストアの価格にはmicroSDXCカードが初期特典として付属しているので単純比較はできませんが、MNPであれば驚くほど安く購入できることがわかります。
【追記:6/1~のセールでの最安値はg8が8,700円、g8 powerが14,100円なのでやはりこの店は発売記念特価がお得です。これであれば上位機種のg8 plusの15,000円の方が良いでしょう(とくにMNPではない場合は)】
性能
安く購入できたとしても性能が低かったら他に選択肢が出てきます。
共通仕様
この2機種は見た目が似ている上に価格差もさほどありません。まずは共通して注目できる部分を紹介します。
アウトカメラ
メインカメラは1,600万画素、f/1.8で、画素数は多いほど良いというわけではありませんが、f値1.8は明るい方なので価格帯からすると上等でしょう。
他に200万画素のマクロ(接写)と800万画素の118°広角動画用カメラが共通して搭載されています。
広角動画用カメラはアクションカメラやドライブレコーダーのような撮影に向いているので重宝しますが、マクロ用200万画素のカメラはなくても良かったのではないかと思います。ちなみに200万画素はフルHDとほぼ同じピクセル数です。
また、カメラにAIエンジンを搭載しています。スマートフォンに搭載するカメラユニットには物理的な大きさ制限がありますので、近ごろではAIで画質や処理速度に差をつけるようになっています。
Snapdragon 665
先代のSD660に比べて製造プロセスが14nm→11nmになり、第3世代AIエンジンが搭載されています。
しかし、SD660にはUPという2.2GHz版があり、そちらと比べると省電力以外は性能アップしているとは言い難いです。
とはいうものの、ゲームに重きを置いているのでなければ十分な性能です。
4G+4G(DSDV)
DSDVとは「デュアルSIM デュアルVoLTE」のことで、2枚の通話SIMカードをセットすることにより、2つの電話番号で同時待ち受けが出来ます。
楽天モバイル(UN-LIMIT)のSIMだけでは電波が不安だという人にもってこいです。
ただし、SIMカードを2枚挿すとSDカードが挿せなくなるので注意です。
motoアクション
3本指で長押しするとスクリーンショットが撮れたり、着信時に持ち上げるとバイブレーターに切り替えられたり、下向きに置くだけで無音化できたりします。
その他の共通仕様
OS | Android 10.0 |
RAM | 4GB |
ROM | 64GB |
Wi-Fi | IEEE 802.11 b/g/n (2.4GHz) |
Bluetooth | 5.0 |
NFC/FeliCa | なし |
4G(LTE) | 各社対応 |
VoLTE | 3社対応 |
ジャイロ | あり |
「分ける必要なかったのでは?」というくらい、共通部分があります。
2機種の違い
では、主な違いはどこでしょうか。g8を上段、g8 powerを下段に記します。
ディスプレイ
6.4インチ、 1,560 x720 (HD+, 268ppi) 液晶
6.36インチ、 2,300 x1,080 (フルHD+, 399ppi) IPS液晶
公式ストアの内容をそのまま貼り付けましたが、g8に「IPS」が抜けています。IPSではない可能性もありますが、他のストアやWikipediaには両機種にIPSと書かれています。
また、公式ストアの説明でフルHD+とHD+が逆になっている箇所があります。
画面の大きさはほぼ同じで、moto…というか普及機らしい大画面です。
g8 powerの方が解像度が高いので高精細に見えますが、その反面、アイコンなどが小さく表示される場合があり、老眼では無意味どころか逆効果な部分もあります。
加えて、処理速度やバッテリーの持続時間にも若干ながらマイナスの影響があります。
しかし、ここまで画面が大きいとフルHD+は欲しいところでしょう。
カメラ
アウト側のカメラに次の機能が搭載されています。
g8:レーザーオートフォーカス(ToF) power:800万画素 光学2倍カメラ
レーザーオートフォーカスがあれば暗闇でも素早くピントが合います。光学2倍カメラがあれば劣化なしで大きく写すことが出来ますが、2倍程度ではそれほど大きくは写りませんので、デジタルズームを併用したときの劣化が抑えられることの方が恩恵を感じられるでしょう。
イン側のカメラは画素数が違います。
800万画素(f/2.0、ディスプレイフラッシュ) 1,600万画素(f/2.0、ディスプレイフラッシュ)
1,600万画素もあれば瞳に映った情報もよく分析できそうです。
サイズ・重量
高さ × 幅 × 厚さ(最薄部)|重さ
161.3mm x 75.8mm x 8.95mm|188g 158.0mm x 75.9mm x 9.6mm|197g
g8の方が3.3mm高いですが、ほぼ同じと言えるでしょう。
g8 powerの方が厚さと重さがあるのはバッテリー容量の違いによるものだと思われます。
バッテリー
4,000mAh
5,000mAh
g8 powerのディスプレイの方が高解像度であるがために容量を増やしたのだと思われます。
motoディスプレイ
g8:持ち上げると通知表示 power:近づくと通知表示
通知があるときに持ち上げたり近づいたりすると2秒ほど画面がついて知らせてくれる機能です。
そんなことでセンサーを使うのであれば、通知ランプをつけてくれるだけで良いような気もします。
コンパス
これが最も重要な違いだと思います。g8には地磁気センサー(電子コンパス)が搭載されていません。
どんなに安いスマートフォンでもコンパス機能はついているものですが、モトローラのスマートフォンでは省略されることがあります。
これを省略することでどれほどのコストが減るのかはわかりませんが、これがないことのデメリットは大きいと思います。
最も困るのは地図アプリを表示させたときに自分が向いている方向がわかりません。ポケモンGOでキョロキョロしても地図が回転しないでしょう。ただし、ジャイロはついているので、ARモードは使えます。
センサー類はデバイスにとっての五感なので省略しないでいただきたいところです。
まとめ
このスマートフォンは元々安いにもかかわらず、今はさらに安く買えるチャンスであることには間違いありません。
あとは自分に向いているかです。
向き・不向き
この2機種に向いている人
- 安くてカッコいいスマートフォンが欲しい
- 指紋センサーは背面がいい
- アクションカメラのように使ったり、小物から景色まで色々なものを撮影したい
- バッテリーが劣化してでも急速充電したいときがある
- イヤホンジャックは欲しい
- 2つの電話番号で使いたい
- シンプルなAndroidが好き
OPPOのColor OSのようにメーカー側の都合でカスタマイズされまくってしまうと不具合の発生率が上がります。モトローラのスマートフォンは素のAndroidに近いので安定動作が見込まれるでしょう。
moto g8に向いている人
- 白が欲しい
- とにかく安い方がいい
- 老眼
- 少しでも充電時間が短い方がいい
- かなり暗いところでカメラを使うことがある
一番の売りは安さでしょうが、電子コンパスなしは割り切る必要があります。

moto g8 powerに向いている人
- 黒が欲しい
- 画像の細かいところまで見たい
- 2倍であろうが望遠レンズが欲しい(キレイにズーム)
- 自撮りの描写にもこだわりたい
- 徒歩ナビをよく使う
2倍でも望遠があれば撮影の楽しさは広がります。デジタルズームと組み合わせて4倍程度で撮っても劣化は少ないでしょう。
価格差もそれほどではないのでこちらの方が個人的にはお薦めです。

どちらにも向いていない人
- おサイフケータイやVisaタッチが使いたい
- 防水防塵がいい
- 指紋センサーは前面か側面に欲しい
- インカメラの位置が気に入らない
- 通知ランプが必須
- 小柄な機種がいい
- Wi-Fiの5GHzが欲しい
インカメラの位置にアイコンやボタンが来るアプリを使用している場合に障害となる可能性があります(片手モードで縮小表示は可)。
通知ランプはmotoディスプレイという代替機能があります。
最後に
指紋センサーの位置は人それぞれ譲れない条件だったりします。背面は片手持ちで使えますし、前面は机に置いた状態や手帳型ケースの蓋を折りたたんだ状態でも使えます。
そして、OCNモバイルONEの一番の魅力は新製品がいきなり安くなることだと思います。
新製品だけにレビューは少ないですが、気になる人は色々なサイトで情報を集めてセール中に判断してください。
買わない判断も大切ですが、買うのであればこの機しかないとも言え、次に買うチャンスが来たとしてもそれは在庫処分のときになることでしょう。
楽天モバイルの無料サポーターはMNP転出が無料なので、UN-LIMITに移行しないのでしたらMNPしてしまうのもアリだと思います。
ちなみに、moto g8シリーズにはpowerより上のplusもあります。
※OCNモバイルONEにて機種を選べば注文開始時にシムセラーに転送されます。
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