新ブラウザEdgeのChromium版の違いをChromeも含め比較【Windows 10】

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Microsoft Windows 10標準搭載ブラウザ「Edge」が大きく変わりました。なにやら「Chromium(クロミウム)ベースになった」とのことですが、そもそもChromiumという言葉自体が誰もが知っている言葉ではありません。
そこで、このページでは新しいマイクロソフト・エッジをベータ版から使ってきた印象を基に変更点を一般的な言葉でまとめてみました。
そして、切っても切れない関係のGoogle Chromeと比較したときにどちらが良いのかも検討してみました。


記事の経緯

この記事の基になったブログを書いたのは2020年1月のことでした。

「来る2020年1月15日(米国時間)、何気なくWindows 10を使っている皆さんに自動的に大きな変化が訪れます」

このようなカッコつけた書き出しをしておきながら日本だけまさかの延期で真顔になってしまった訳ですが、いよいよ4月に日本にも新しいEdgeへの強制アップデートがやってきます。
この延期の理由はe-Taxソフト(WEB版)が新しいEdgeに対応していないため、大勢が一斉に行なう確定申告が終了するのを待つためです。
4月になれば早々にアップデートされるはずでしたが、新型コロナウィルス問題によって確定申告の期間が延長されたために4月17日以降に再延期されました。

大雑把に何が変わるのかというと、Microsoft Edgeが使い物になるようになります。
変わるというより、根本的に作り直した別のアプリと入れ替えられてしまうのです。
「入れ替わるのならそれを使うだけ」という心構えで迎えるのもありでしょうが、根本的に変わる以上、業務のような大事なことで使っていた場合に思わぬ不具合が出る可能性がないとは言い切れません。
この記事はXデーに慌てないように事前に下準備をしておくためのお知らせです。内容はごく一般的なWindowsユーザーを対象としていますので専門的な内容は含まれていません。
ちなみにMacでEdgeを利用してみたいという奇特(殊勝)な人にも当てはまります。

具体的に何が変わるのか

新しいEdgeはChromium(クロミウム)というGoogle Chromeのブラウザたる根幹部分を利用して作られています。よって、WEBサイトなどの表示のされ方(レンダリング)がChromeとほぼ同じになります。
「どのブラウザで見ても同じサイトは同じでしょ」と思われる人もいるかも知れませんが、Webサイトのサーバーから送られてくるのはあくまでもデータですので、それを組み立てるエンジンによって若干ながら違いが出ます。
中にはページ制作者の意図通りに正しく表示されないということもあるでしょう。極端な例では、Internet ExplorerでTwitterを表示するとレイアウトが全く違う上に、アイコン画像のアップロードがうまく機能しなかったりします。

それほど重要な根幹部分であるChromium、それを採用したことで一般の人が大きく変わると感じられることをいくつか挙げてみます。

動作が軽い

消費メモリが少なくなり、比較的重いサイトでももたつくことなく表示します。
この辺りはPCの性能が高ければ感じにくい部分ですが、ゲームと同時に動作させるときなどには恩恵があるでしょう。

設定項目が多い

今までのEdgeは設定できる項目がとても少なくてあっさりしていました。それによって不具合を起きにくくしていたのかもしれませんが、とにかく自分の使いやすいように設定が出来ないので使い勝手の面ではイマイチです。

上の画像の左側が古い方で右側が新しい方です。
新しいEdgeはまだ変化し続けていますので最新版ではこの画像のときとまた少し違いますが、設定画面の左上にあるメニューボタンを押すと似たような表示になります。

左の古い方にはまだ隠れている設定項目があるとはいえ、わかりやすさの面でも新しい方が優れています。
ただ、Ctrlキーを押しながらマウスのローラーを回したときに機能するズームは古い方が5%刻みで変わるので使いやすいです。

表示がおかしくなりにくい

先ほど「ブラウザの描画エンジンによって見え方が変わる」ようなことを書きましたが、大きく変わる事例は多いわけではないので、筆者がはてなブログを利用しているときに気づいた不具合を例として紹介します。

はてなブログにてあるテンプレートを利用すると旧Edgeでは本文の文章が表示されなくなるという不具合を見たことがあります。
ほぼタイトルと見出しと画像だけになり、初めてそのテンプレートを利用したブログを見たときは風刺画のように絵で訴えるブログなのかなと勘違いしてしまいました。
のちにそのブログは完全リニューアルして不具合はなくなりました。

ちなみに、この記事の基としているブログにおいても小さな不具合がありまして、吹き出しキャラクターアイコンの縮小表示が雑になっています。

左が古い方で右が新しい方です。
古い方は画像の縮小表示が大雑把でシャギーが出ています。これでは感情が正しく読み取れません。

グレ子
グレ子

シャギシャギの方もドット絵みたいで好きだけどなー

追加された機能

新しいブラウザとして作り直されたChromium版Edgeにはいくつかの機能が追加されています。この中で便利そうな機能をいくつか挙げてみました。

コレクション機能

コレクションとはWebページの一部または全部を切り貼りする機能です。
やり方をブログの記事を使って例えてみます。

家電量販店の売り場を歩いて回った記事の中から「FOMA機種からiPhone 8への機種変更が機種代1円」という部分だけをメモしておきたいとします。

必要な画像をページの右側にドラッグし、必要な文章をなぞって右にドラッグするだけで登録できます。
これは複数のページから行なうことが出来、他のユーザーにシェアすることも出来ます。

新聞のページごと保存せずに必要な部分だけを切り取るようなイメージですので、読みたいときに通常のブックマークのようにページの頭から捜す必要がありません。
また、コレクションの一覧の状態でも必要な部分の一部が見えるので、開くべき保存情報を見つけやすくなっています。

さらに、WordやExcelのデータとしてそのままブラウザ上で編集でき、取り急ぎプリントアウトして手渡ししたい場合などにも役立てられます(WebアプリなのでOficeは不要)。

上の画像のようなコレクション名・画像・文章の書類を簡単に作ることが出来るというわけです。

ただし、この機能は正式版にはまだ搭載されていません。いち早く試しておきたい人は記事最下部のリンクからCanary(カナリア)版かベータ版のEdgeをダウンロードし、インストールしたEdgeの右上にある□に+のアイコンを押してください。また、切り取りたい部分を先に選択してから右クリックでコレクションすることも出来ます。
もしもバージョンによって右上にアイコンがない場合はEdgeのアドレスバーに「edge://flags/#edge-collections」を入力して「Experimental Collections feature」をEnabledにして再起動してください。

ソウイチロウ
ソウイチロウ

カナリア版は試験的な更新をどんどん取り入れたテスト版中のテスト版で、そこで安定した更新がベータ版に取り入れられる感じ

Internet Explorer 11モード

これはIE11に成りすますモードです。初めに断っておきますが、この機能は一般の人が個人的に使うことを想定していないようで、社内のイントラネットや一部の官公庁のサイトでIEしか受け付けていないサービスにアクセスするときに利用します(未検証)。

元記事を書いていたときは未対応でしたが、2020年1月31日よりマイナンバーカード方式のe-Tax送信サービスが旧Edgeに対応しました。
これによりセキュリティーに問題があるIE11を使わずに確定申告が出来るようになったわけですが、その旧Edgeが4月には強制的に使えなくなってしまうのでなんとも悲しい事態になっています(置き換えをブロックする方法を後述)。

来年以降、Windows PCでの確定申告でマイナンバーを使うには、今のところ「IE11を使う」か「Edgeの更新をブロックし続ける」か「新旧Edgeを併用できるようにして使う(後述)」か「IEモードをアクティブにして使う」から選ばなくてはならないようです(容易そうな順)。
ちなみにEdgeの更新をブロックし続けてもベータ版で新Edgeを使うことは可能です。

問題はIEモードをアクティブにする手段の難度が高いことで、それを行なうにはビジネス向けのMicrosoft Intuneという有償サービスを利用して設定しなければなりません。詳しくはMicrosoftのページを参照してください。

Microsoft Edge を IE モードで使用する | Microsoft Docs

アプリケーション化

これはWebのサービスをワンタッチでアプリ化してしまう画期的な機能です。
Webサービスの中で単一のページで利用できるサービスインストールしたアプリのように利用できます。

例えばGoogle KeepやTweetDeckなどで使えるのですが、このようなサービスをブラウザで利用しているときに間違えて戻るボタンを押してしまったことがないでしょうか。
アプリーケーション化では1つのページのみを表示する状態を維持することが出来るのでブラウザならではの誤操作を減らすことが出来ます。

上の画像はアプリ化したTweetDeckの2カラム分だけをトリミングしたものです。
普通のアプリのようにアイコンのダブルクリックやスタートボタンから直接起動でき、単独で終了も出来ます。

TweetDeckはTwitter社に買収される前は専用アプリを公開していて単独で使用することが出来ていました。このアプリ化によってそれと同様な利用が出来るようになります。

広告非表示状態

設定画面の左上のメニューにある「プライバシーとサービス」の機能に「追跡防止」というものがあります。
これは「トラッカー」という機能をコントロールする項目で、デフォルトの設定(バランス)によりアクセスしたことのないサイトに情報が送られることを阻止しています。
ただし、それによりユーザーに適した内容の広告を表示するサービスがうまく機能しなくなる可能性があります(アドセンスでは機能している)。

この設定を「厳重」にするとユーザーに合わせた広告が表示されなくなり、疑似的にアドブロッカーを利用しているような状態になります。

上の画像のようにブログタイトル下にある広告が表示されなくなります。それでも画像が固定されている広告は表示されるようです。
広告表示を嫌う人には使える機能ですが、この設定は広告に限らずトラッカー機能の大部分をブロックしてしまいます。このことにより、サイトによってはサービスに支障をきたす可能性がありますのでデフォルト設定を推奨します。

厳重にしていて支障が出てしまった場合は、そのサイトを表示中に上部URLの左にある錠前マークをクリックし、サイト別の設定をオフにしてください。
ただ支障は忘れたころに出る可能性がありますし、わかりにくい支障が出ていることに気づかないままサービスを受けることになってしまう可能性がありますので注意してください。

ちなみに、InPrivate(シークレットモード)時のみ「厳密」にするスイッチもあります。

新生Edgeは使えるか

一言で言ってしまえば、現行のEdgeに比べてかなり使えるものに仕上がっています。
Google Chromeを使っているから不要だと考える人もいるでしょうが、根幹がChromeと同じなのでそういう人こそ使いやすいと感じることでしょう。

逆にChromeの問題点として挙げられるのはGoogleの都合に合わせなければならないことです。
サーチエンジンがGoogle固定なのは仕方ありませんが、Googleは大勢が便利だと思っていた設定項目などを突然なくしてしまうことがあります。Androidアプリを含めてあえて使いにくくしているとしか思えないことをしてくる会社なので、そのことを承知の上で使わないとストレスがたまるかもしれません。

元記事を書いていたときに問題としていた「EdgeではChromeの拡張機能のストアが使えないかもしれない」は杞憂に終わりました。
当初はEdgeでストアに行くとChromeを推奨されていたようですが、現在は[Chromeに追加]をクリックすれば使えることを案内してくれています。その案内にある設定で外部ストアのアプリ(拡張機能)がインストール出来るようになります(Edgeのメニューの「拡張機能」からでも設定可)。

この豊富なChromeの拡張機能が使えるメリットは大きく、Keepaを入れていればAmazonの商品ページで価格推移が見られたり、はてなブックマークを入れていればほとんどのウェブページを右クリックからブックマークすることが出来ます。

EdgeのChromeよりちょっと良いところ
・設定画面や対応ページをダークモードに出来る。
・新しいタブにだけお気に入りバーを表示させる設定が出来る。
・「その他のお気に入り」とは別にお気に入りボタンを設置して1クリックでお気に入りバーの内容を表示させられる。
・共有ボタンを設置してWebサイトを簡単に共有できる(カナリア版)

もし、思わぬ不具合を懸念してEdgeの更新をしたくない場合は、次のリンク先(英語)の通りにブロッカーをインストールすることでアップデートを拒否できます。

Blocker Toolkit to disable automatic delivery of Microsoft Edge (Chromium-based)

まとめ

すでにChromeとEdgeの両方を使っている人には今回のアップデートでは混乱どころか逆に使いやすく感じられるかもしれません。
もしも業務などでEdgeを使っていて心配な場合は事前にベータ版で試してみてください。

ちなみにアップデート後も旧Edgeを呼び出すことは出来ますが、少し面倒な設定が必要です。

旧バージョンの Microsoft Edge にアクセスする | Microsoft Docs

もしも新EdgeとChromeのどちらを使うかで悩んでいるのでしたら、両方使い続ければよいと思います。
なんならベータ版も併用して3つのGoogleアカウントやTwitterアカウントで使い分ければいちいちアカウントを切り替えなくて済みます。ベータといってもかなり安定しているので心配は無用です。

はてなブログの「設定 – 詳細設定」画面がベータ版では崩れるようになりました。ベータ版を併用する場合、サブとして利用するようにしてください。

EdgeとChromeを近づけるには
・Edgeのアドレスバーの検索エンジンをGoogleにする
 設定の「プライバシーとサービス」にある「アドレス バーで使用する検索エンジン」を変更
・Chromeのお気に入りバーの「アプリ」を消す
 バーを右クリックして「アプリのショートカットを表示」のチェックを外す

あまりPCに詳しくない人も多く使っているWindows 10。その標準搭載ブラウザがChromiumになったことでユーザーもWebデザイナーも恩恵を受けることになると思います。
問題は日本の官公庁のサービスが変化に追いつかないことなので、この辺りを利用するのであれば使う側が古い環境を保持するなどの工夫をして柔軟に対応していくしかないようです。

新Edgeは出来の良いChromeの根幹を利用している上に、新しい便利機能が追加され、さらにChromeの拡張機能が使えるといいことづくめです。
単に「新EdgeかChromeか」だけを考えるのでしたら「両方使う」が最適解だと思います。

ダウンロードページリンク
Chromium ベースの新しい Microsoft Edge(正式版)
Microsoft Edge Insider Channels(ベータ版・カナリア版)

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